昨日まで、あれこれ整備を進めてきましたが、ようやくまともに動き出しました。
- 洗車
- 磨き上げ(スポンジ、ブラシ、メラミン)
- ボディー・シートを含め全体的にオイルコーティング
- ブレーキレバーの錆落とし、塗装
- 後輪パンク修理(チューブ交換)
- 前輪後輪の空気圧調整
- 配線チェック(断線や、腐食の発生が無いこと)
- コネクタへの接点復活剤塗布
- 新品のバッテリーに交換
- 充電
- ナンバー登録と自賠責保険への加入
近所を試験走行しまして、購入当時、奇跡の17kmだったメーターは、34kmになりました。
seed48新車時の航続距離にどれくらい近づけられるか分かりませんが、一回の充電で30kmは走ってくれたら良いなあと思います。
充電放電の繰り返し回数も、発売時の性能を出してくれたら良いなあと、思います。
思いますが、各部鯖も回っていましたので、あまり大きな期待はしない事にします。
以下、各項目毎に雑感を記述しました。
<洗車>
外観的には、一度洗車されていましたが、塗装の荒れと乾燥により油分がぬけており、内部についても、どの位長期間、放置されていたのだろう?と思うくらいに、ひどい状態で、金属部は腐食し、蜘蛛の巣、何かのサナギ、蜂の巣、誇りがついていましたので、外装の洗浄と、内部は配線が濡れるのは良くないと考え、汚れを除去するなど掃除を行いました。
<磨き上げ(スポンジ、ブラシ、メラミン)>
外装は油分が抜けて、表面が荒れて居ました。購入後クリア塗装がなされたのか、クリアコーティングがめくれて、段差に成っている部分がかなり有りました。対処として研磨ほどではないですが、全体的に軽く磨き上げを行いました。
外装に割れや欠けがなかったのは幸いでした。
<ボディー・シートを含め全体的にオイルコーティング>
磨き上げを行ったことで、外装の乾燥は一層進んでしまったと思います。そこで、「外装」「シート」「フロアマット」「メーターカバー」「灯火類のプラスチックレンズ」「マッドガード(泥除け)」などに油分を含ませるために、これらの部分に我流で油分を塗布しました。私が今回施した処置で、本当に油分が浸透してくれるかは未知数です。ネットにはオートバイの樹脂に復活処理をする記事がいくつか上がっているようです。
<ブレーキレバーの錆落とし、塗装>
ブレーキレバーはクロームメッキの処理が施されたものだったようですが、長年の風雨の為か?、メッキがペリペリ剥がれめくれ上がっていて、赤錆が出ている部分も在りました。そのままでは、指を怪我するかもしれないのと、なにより汚れがひどかったので、ステンレスたわしで擦って剥がれているメッキをそぎ落としました。ブレーキレバーの表面がなめらかになったら、一度水洗いした後、水分を拭き、乾燥させてから、銀色のスプレーを使って塗装しました。
メッキの補修についてネット検索すると、いくつかヒットします。
<後輪パンク修理(チューブ交換)>
3.0-10と言うタイヤサイズに適合する、チューブと、バイクのタイヤをタイヤホイールから外す工具(タイヤレバー)も併せて購入しました。近場に二輪館があるので、どちらもそこで買いました。
生まれて初めての作業なので、かなり試行錯誤しました。動画や修理のサイトを参考に事前に見ておいたのですが、実際は、見るのと、やるのとでは大違いでした。
事前に見ておいたので、わかったつもりで居ましたが、やり終えてから、そういう事だったのかと、改めて実感しました。
今回用意した工具のタイヤレバーのセットは、タイヤレバーが2本と、軟質リムプロテクター2個がセットになったものでした。
ネットでタイヤレバーセットを検索しますと、3本のセットで販売されていることが多く、2本セットだと、作業が出来ないのじゃないかと考えたりしたのですが、なんとか2本で作業を終えることが出来ました。
今回タイヤ交換を行ったのですが、ちょっと一部、失敗したんじゃないかなと、思う部分が在ります。それは、バルブの向きと言うか、突き出している状態が、なにか変なのです。
買い間違えたのか?、装着ミスなのか?不明です。
タイヤを外して、また戻す作業を、もう一度行う気力が無いのと、空気もひとまず入りましたので、このまましばらく使ってみることにしました。
<前輪後輪の空気圧調整>
適正な空気圧は大切だなーと、改めて実感しました。
現在、前輪200Kpa、後輪210Kpaにしました。
後輪のパンクと、前輪の空気圧が低い状態の時は、オートバイを手で押したりするときの取り回しの感覚が小型バイクより重く感じました。
前輪のタイヤが固く、見た感じでは、空気圧が抜けていると感じなかったため、後輪のパンク修理後も前輪の空気圧が低いまま走らせていました。
前輪がタイヤと路面との摩擦でキュッキュと言う音を出していました。そして、走行時は、路面の僅かな変化でもハンドルを取られる事があり、粘っこい感覚がずっとありました。
変だと思い、やっと空気圧を計って見ましたが、空気圧計が動きませんでした。
適正空気圧まで、空気を入れた所、嘘のように取り回しが軽くなりました。
取り回しの時の感覚が、当初は小型バイク並に重かったのですが、空気圧調整を行った後は自転車くらいに軽くなりました。
走行時のアクセルレスポンスも、全然違うものになりました。
限られたバッテリー容量で走行しなければならない電動バイクにとって、余計な摩擦は不要ですから、タイヤをパンパンに固くしたいくらいです。実際にはコーナリング等で滑るとか、危険性が出てくる可能性も在りますので、適正な空気圧で乗りたいと思います。
<配線チェック(断線や、腐食の発生が無いこと)>
一般的なエンジン式オートバイなら、エンジン内部の複雑な内部機構で発生する摩擦等によるエネルギー損失を低減する為に、潤滑オイルの汚れや、ベアリングの状態が悪くなっていないかなど、エンジンの内部を常に正常に保つことに注意を払う事が重要なのかもしれませんが、電動バイクにはエンジンはありません。
エンジンの代わりに、大きな電力を必要とするモーターが搭載されていますので、電気の通り道でロスがあると、全体として性能がダウンするのじゃないかと思えます。
バイク本体や、充電器の内部にある、制御回路のパーツやプリント基板が健康な状態なのかとても気になるところですが、今回は配線とコネクタ周りだけを整備しました。
シート下にある、充電器のコネクタを接続するソケットが割れていましたので交換可能な汎用品を探して交換しました。
<コネクタへの接点復活剤塗布>
接続部分について、取り敢えず接触していれば、それで良いとは思えません。
しっかり接続されていて、接触抵抗による電力ロスが発生していない事が大切なのだろうと思います。
<新品のバッテリーに交換>
中古で入手した時に搭載されていた古いバッテリーをなんとか復活できないかと思い、充電や放電を数日間あれこれ試みたのですが、復活させる事も改善させる事も出来ませんでした。
当初搭載されていたのと同じタイプのバッテリーを購入しました。
ネットで注文出来たのでラッキーでした。
価格は、今回3万円弱ぐらいでした。(交換作業は当然、自分でやりましたが、うっかりショートさせたりすると取り返しのつかないダメージが発生する事も予想されますので、事前に手順を考え、調べ、慎重に作業を行いました。)
<充電>
とりあえず、一晩(10時間)、充電しました。
充電器のLEDインジケーターは、POWERと、CHARGEの2灯あります。
インジケーターの表示動作に関して、先入観で思っていたのと違いました。
充電器が壊れているのか?、これが正常なのか?、正確には判断できません。
POWERのLEDはグリーン一色です。当初はコンセントに挿してあれば点灯し、コンセントから抜けば消えるものだろうと思っていました。
CHARGEのLEDはグリーンとレッドの表示をします。当初は充電中レッド、充電が終わったらグリーンになるのだと、思っていました。
充電器の動作は、水道の蛇口の下に器をおいて、水を入れるのと同じだろうと思っていました。
でも、なにか、違うんです。
seed48の正規の充電手順は、まずバイクに充電コネクタを差し込みます。
そして、充電器のACコードを商用電源のコンセントに差し込みます。
POWERのLEDはすぐには点灯せず、しばらくしてからグリーンに点灯します。
そして、POWERのLEDがグリーンになった後も、CHARGEはすぐには点灯せず、消灯しています。
しばらく眺めていますと、CHARGEのLEDがチラチラっと、レッドに光りますが、そのまま、レッドで点灯状態になることもあれば、成らないことも在ります。
なんと表現すると良いのかわからないのですが、「スポンジに、水滴を垂らす様な」と言うか、「池に小石を投げて、底まで到達するのを観察している様な」と言うか、変わったLED表現が、今朝在りました。
POWERとCHARGEが同時に明るく点灯し、すぐにCHARGEのレッドは消灯します。この時POWERは明るいグリーンから、数秒かけてスーッと消えて行きます。消えたら、またPOWERとCHARGEが同時に光ったあと、先ほどと同じ動作をします。
しばらくの間、上記の動作が繰り返されているのですが、いつしかCHARGEがレッドで常時点灯状態になり、数時間は充電が継続します。その後ほぼほぼ充電が終わったのか、POWERもCHARGEもグリーンになり、点灯状態を継続し続けます。
充電器の故障なのか?、こういう仕様なのか?。不明です。
家庭用電源、商用電源ですが、大きな電力を使う電気製品の動きに合わせて、家庭内の電圧がふらつきます。
バッテリーの状態をモニタしながら、充電をコントロールしている時に、電圧がふらついても大丈夫なのか?。心配です。
オートバイを持ち込める場所のコンセントには、普段は洗濯機を繋いでいます。
洗濯機を動かしているときは「ぐぁっ、ぐぁっ」と大きな電力を使って動いていますので、洗濯中に変動する電圧で、充電動作やバッテリーの寿命が影響を受けないか?、少し心配です。
<ナンバー登録と自賠責保険への加入>
当然、これを、済ませてから、試験走行をしています。
追記1
昨夜、東北地方で大きな地震が在りました。
震源に近く大きく揺れた地域では、停電も発生しています。
追記2
もしも、制御回路や内部配線がダメージを受けた場合、モーターと制御回路と配線も含め、全てを積み替えることも考えていました。
最近主流のバッテリーはリチウムイオン電池のように思います、seed48と同じ車軸モーター式の電動スクーターDIYセットに積み替えるなら、リチウムイオン電池で動くセットを選ぼうかとも思っていました。
私は125ccのオートバイに乗れる免許を持っていますので、どうせ積み替えるなら、原付き1種の0.6KWタイプでなく、125ccクラスの1KWのモーターのセットを搭載することも出来そうなので、1KWのセットを搭載して、125cc以下のオートバイとして登録しても良さそうだなと思っていました。
技術仕様や法律など調べて、一つ一つクリアしていく事に成ると思いますが、勉強にもなりますし、趣味と実益を兼ねた面白いプロジェクトかもしれません。
最近発売されている電動バイクの中には、バッテリーを簡単に抜き差しして交換が可能なカートリッジタイプの電池を搭載するものが出てきています。
またカートリッジタイプの電動バイクでは、バッテリーを購入せずに、充電スタンドで充電済のバッテリーカートリッジを受け取って使う使い方も検討されているようですので、先々を考えると、どの様な方式が主流になっていくのか気になるところです。
Seed48は10年程昔の製品ですから性能も設計も当時のものですし、今回は、私が行った、素人修理なので、本来の性能に戻せたとも言えません。
そう言う事も有りますので、乗り心地について、普通の50ccスクーターや125ccスクータを乗っていた時のフィーリングと比較しても仕方ないと思います。
運転免許は必要ですが、ママチャリに比べれば物凄く良いものだと思います。
seed48のバッテリー残量表示は、一般的な5ccバイクの燃料計と比較すると読み方が違う様に思います。
seed48の電圧計の挙動を見て人間がバッテリー残量を推測する読み方なのかと思います。
数年の眠りから目覚めて、再び動き出しましたが、修理は私の素人修理なので、試験走行に出掛ける時には、帰宅できなくなる恐怖が、いつも頭の片隅にあります。
自転車のロードバイクに追い越されても、どうぞお先にという感じです。
最新の電動オートバイのバッテリーはリチウムイオン電池だと思いますが、バッテリーの残量計の挙動はどんな感じなのでしょう、機会があれば見てみたいです。
何年も前にSeed48が販売された時の新品価格をネットで探して見ましたら、案外高く無かった事が判りました。
DIYでやるから低価格に成るとは言えず、中古を修理して使うから低価格で乗ることが出来るとも言え無いなぁと思っています。
今回、中古の電動バイクを1万5千円で落札しましたが、自宅までの配送料と、修理メンテに使った薬品や工具やタイヤチューブや、新品バッテリーがコストとして上乗せされます。取り外した古いバッテリーの処分費用もかかると思います。
現在単品で高かったものは、新品バッテリーで3万円弱でした。
見落としがちなのは、配送料です。距離によりかなりかかることもあります。
ジャンクの中古電動バイクを入手するなら、全て自己責任で解決していくことに成ると思いますが、新品で買えば、販売店やメーカーからの情報提供やサービスがあることも在りますので、オートバイのメンテナンスを楽しめる人以外は、新品の電動スクーターを買うほうが良いと思います。
追記3
試験走行の実績として、6.3kmの距離がある2地点間を往復できました。
本来の性能を持っている新品の時のseed48の航続距離をネットで調べますと30km〜45kmの様です。
そのため、放置され、ジャンク状態だったバイクで、この値を超える事は難しいだろうと思います。
片道15kmポイントまでの往復走行の試験をしてみたいですが、実行する日はもう少し先になりそうです。
ちなみに、一般的な50ccスクーターの場合1リットルのガソリンで30kmから50km程度の走行距離だと思いますので、1リットルのガソリンタンクの50ccバイクの使い方に似てくるかと思います。
ガソリンスタンドは、まばらに点在し、家庭用コンセントは、家があればどこにでも存在しています。
充電時間として数時間必要なのと、よそのご家庭のコンセントを貸してもらえるかが問題です。
電動バイクは、車体と、動力系と、バッテリーで成り立つていると思います。
車体は、スクーターからの流用でも、自転車からの流用でも、必要な強度があれば良さそうです。
動力系とバッテリーは、進化の過程にあり、今後、益々高性能になる事が予想されます。
価格についても、性能に対する価格の比率は改善される事でしょう。
そして、最近発売されている最新式の電動バイクの中には、一回の充電で走れる距離がとんでもなく伸びているものが、ある様です。
どのくらいの性能が、どのくらいの価格で実現できたら、受け入れられるのか?、それは利用する人、それぞれの「気持ち」によると思います。
日本では、電動バイクの会社が、老人向けのシニアカーやドローンの会社に姿を変えている様にも見受けられます。
追記4
ソーラーパネルで充電設備を組むことは、可能なのでしょうか?。
通常、オートバイは昼間に走らせる事が多く、夜は片付けておく事が多いです。
通勤の場合は、朝と、夕方か夜に走らせる事が多いと思います。
ソーラー発電には、お日様が必要ですから、夜は発電しません。
そのため日中に発電した電力を、一旦どこかに貯めておかなくてはなりません。
今回用意した新品のバッテリーの容量は、12V20AH(※20時間率か、5時間率か不明)が4個で48V20AHになると思います。
本来なら、充電ロスや放電ロスを考慮する必要があると思いますが、細かな部分はちょっと置いておいて、推測したい場合、バッテリーには48V✖︎20AH=960Whですから、1KWh弱の電力が入っている事になると思います。
つまり、満充電にする為には、少なくとも1KWhは必要だと言う事が判ります。
一般的な家庭の屋根に乗せるソーラー発電は、1KWから、大きくても4KWぐらいだと思います。
Seed48の充電器の場合、瞬間最大、どれくらいの電力が流れるのか?、機会があれば、クランプメーターで計測してみたいと思っています。
我が家の家庭用電力の屋内配線の場合、洗濯機と充電器の同時使用でブレーカーが落ちることはありませんでしたので、瞬間的な観点で見た場合、充電時にそれほど大きな電流は流れていない様に思われます。
後日測って見ましたら、2.3A流れたいました。充電時に、230Wほどの電力が必要な様です。
ここまでで、判った事は、日中にソーラーで、発電した電力で電動オートバイに充電しようとした場合、一般的な家屋の屋根に乗せるソーラー設備に、プラスしてその蓄電設備も必要になるため、価格が下がって来たとは言っても、かなり立派な設備が必要になりそうに思われるのですが、実際どうなんでしょう?。
最近のバッテリーがカートリッジ式の電動オートバイなら、バッテリーを2個買って、毎朝取り替えて使う様な事もできるかも知れません。