ジャンクのスパイダーモアSP50

出会い

 某有名オークションサイトに出品されていました。

 開始価格1万5千円

 状態:ジャンク、傷錆多数、部品の欠品がある模様、エンジン圧縮はあるが不動。

落札

  競合相手が現れることもなく、2022年10月に落札しました。

  1万5千円でした。

  引取に出向いた為、送料や梱包代は不要でしたが、

  高速道路通行料とガソリン代と昼食で1万5千円前後になりました。

状態確認

 全体的に錆・汚れあり。

 車輪は4個装着されており、押せば回転出来ている。

 エンジンのON/OFFスイッチは固着していて動かない。

 ローハンドル・ミドルハンドルの動きが渋い。

 各種レバー類は、動きが渋いか、または固着している。

 ワイヤーケーブルは大半が錆ており一本は完全に固着している。

 キャブレターは汚れている。

 プライマリーポンプを押すとガスケットの亀裂から気体と液体の混合物が吹き出す。

 燃料タンクと繋がるホースは亀裂、切断の状態。

 燃料タンクはベトついたホコリや泥で汚れている。

 燃料タンク内部にある、ホースに繋がる燃料フィルターは目づまりがひどく灰色のセメントのような色。

 マフラーは一本のプラスネジが固くて、はずせない。

 リコイルを引っ張る事で、圧縮があるのを確認出来た。

 点火プラグは煤(すす)・ベタつき無く、所見は良好な状態だが、スパークが飛ばない。

 エンジンのキルスイッチに繋がる配線が古くコネクタ部分は湿気で緑に錆びている。

 点火プラグを抜き、シリンダーヘッドのプラスチックのカバーをはずして

 イグニッションコイルを確認すると、2つの端子が錆び折損、点火プラグに繋がるケーブルは劣化。

 プラグキャップとイグニッションコイルをつなぐケーブルは脱着痕と汚れの侵入を確認、状況は接触不良。 

 ウラ面の刈り払いの刃は、4枚の内、2枚欠損しており、残存している2枚も極度に劣化。

 ナイフクラッチの(ベルト、テンションアーム、カバー)が欠品。

修理パーツ購入(中古部品含む)2022年11月

 クラッチワイヤー

 刈り払い刃

 ナイフクラッチの(ベルト、テンションアーム、カバー)

 イグニッションコイル

 合計で1万5千円前後

修理その1 2022年11月

 修理に向けたパーツが揃うまでの間に、錆びついたケーブルやレバー、エンジンの清掃。

 動きが渋くなっているワイヤーケーブルを適切な力で動作するように、油や潤滑剤で整備。

 キャブレーターの分解清掃。(作業中、調整ネジのワッシャーを1つ紛失)

 ローハンドルミドルハンドルの動きが渋いのを、スムーズに動くように清掃と、油・潤滑剤の塗布。

修理その2 2023年1月(実施済)

 ナイフクラッチの(ベルト、テンションアーム、カバー)の取り付け。

 クラッチワイヤーの交換。

 イグニッションコイルの交換。

 エンジンキルスイッチの清掃、配線の補修。

 燃料タンクの清掃。

 燃料系ホースの交換。

 燃料フィルターの清掃。

 キャブレーターの調整。

 エンジンアイドリングの調整。 

※2022/1/16時点でなんとかエンジン復活

 動き始めたエンジン。次も始動出来るか?。

 ギアを入れて保管場所まで自走させようとしましたが、アクセル目一杯、爆音と白煙の中、秒速数センチでゆる〜く移動。

 まだ何かが、まだまだ何かが変。

修理その3(未実施)

 クラッチの調整?

 ミッション関連の整備?

 刈り払い刃の交換。

その後についてはこちらに記載しました。