日別アーカイブ: 2021年7月3日

梅雨なので、1Uサーバーで仮想化練習

過去に何度か、このブログで触れたマシンで、梅雨の季節に仮想化で遊ぼうと思いました。

マシンは、多分「HITACHI HA8000/RS210 AK (GQA210AK-A3NNLN0)【Xeon E5620 2.4GHz×1/4GB/73GB×3】」

https://store.shopping.yahoo.co.jp/aqua-light/8942.html

https://www.google.co.jp/search?q=HITACHI+RS210+AK+GQA211AK&tbm=isch&source=iu&ictx=1&fir=5mMijledNhWkZM%252C_MLj8dlohOhDsM%252C_&vet=1&usg=AI4_-kS0o9klBgqtarOa6GbDi5tt3hsncw&sa=X&ved=2ahUKEwjDhKbKtsTxAhW5xosBHbhuCE0Q9QF6BAgXEAE

SASタイプのHDDで、63Gの容量のものを3個搭載して、RAID0で180Gバイト付近だと思います。

この1Uサーバのストレージベイは、3.5インチタイプ用ベイが3個有りますが、手持ちのHDDに3.5インチのSASが無く、2.5インチのSASを3個使いました。

2.5インチのSAS HDDが、3.5インチ用のベイに、すんなり入るわけもなく、やや無理して入れました。

重たく大きな1Uサーバーであり、それほど振動が加わることがありませんので、特に問題なく動作しています。

ひとまず、この1UサーバーにProxmoxVE6.2-4を入れました。

そして、KVMで動作するVMに、OSはLinuxMINT18をインストールしました。

このVMの設定で、プロセッサに何を指定すると良いのか?あれこれ試してみました。

LinuxMINT18のインストールを行にあたり、当初はとりあえず、[QEMU64]を指定した処、問題なくインストール出来ました。

その後行ったことは、動作が機敏に成るようにしたいので、プロセッサタイプをXeon E5620に合わせようとしました。

理由は、この1Uサーバーに搭載されているプロセッサがXeon E5620なので、それを指定してあげるのが、無駄な動作を伴わずに、素直に動くのでは無いかと思ったからです。

しかし、ProxmoxVE側の選択肢にXeon E5620はありませんでした。

IntelのWebサイトでXeon E5620を調べますと、「Westmere EP」と言う開発コードが記載されており、このキーワードがProxmoxVE側の選択肢の中に無いか再確認しましたら、「Westmere」と言う選択肢が有りました。

そこで、プロセッサに「Westmere」を設定し、起動させてみましたが、エラーで起動できませんでした。

Proxmoxでの、このVMのオプションとして指定した「KVM=はい」と言う指定を、「KVM=いいえ」にした処、起動出来たのですが、動作が、とても遅くなりました。

今度は、プロセッサ「kvm64」として、[1sockets,4core]で、オプションで「KVM=はい」「QEMU Guest agent = 無効」で試した処、少し動作に機敏さが現れました。

VMのハードウェア、ProxmoxVEの操作画面より抜粋
VMのオプション、ProxmoxVEの操作画面より抜粋

また、今回使用した1Uサーバーにはオーディオインタフェースは搭載されていませんが、ProxmoxのVMの設定で、「ハードウェア」を選択して、「追加」をクリックすると、「Audio Device」が選べますので、これをクリックして、本来は搭載されていないAudio Deviceを、「仮想のAudio Device」でVMに追加できます。

ProxmoxVEの操作画面より抜粋
VMのハードウェア、ProxmoxVEの操作画面より抜粋

そして、VMを起動させた後で、コンソールで「SPICE」を指定して表示させます。

ProxmoxVEの操作画面より抜粋

上の図で見ると「noVNC」と「SPICE」が有りますが、コンソールを選択するときに、「SPICE」を選択すれば、音声(オーディオ)を聞くことが出来ます。

また、VM定義を行うとき、デフォルトでは、「SPICE」は未指定で指定されていないため、「ハードウェア」の「ディスプレイ」をクリックして、グラフィックカードに「SPICE」を、予め選択しておく必要が有ります。

ProxmoxVEの操作画面より抜粋

YouTubeを見る時や、自分で撮影してきた動画などを再生する時に、これで音声も聞くことが出来ると思います。

下の図は、ノートPCでWebブラウザを開き、HITACHI HA8000/RS210 AKで稼働するProxmoxVEのコンソール画面を表示させて、その右側にVMの[108 (LinuxMINT2)]のコンソール画面をSPICE接続で表示して居ます。

また、SPICE接続で表示するコンソール画面ではデスクトップにあるアイコンと画面下にパネルが見えていますのと、画面中央はWebブラウザでYouTubeを開いて、4K videoで検索した動画が再生されている様子です。

ノートPCでの操作風景

下の動画は、試しにゲーム[Trigger]を動かしてみた様子です。

1Uサーバーで稼働する、仮想コンピュータの画面を、ノートパソコンで操作するにあたり、今回はWIFI経由で繋いで見ました、通信速度は私の環境では最大56Mビット毎秒。

そこがボトルネックになる為か?、ゲームの画面が時々停止したり、YouTubeの再生で時々音声が途切れたり、映像のコマ落ちがあったりしました。

と言う事で、大まかには設定のチューニングが出来て、オフィス系ソフトの表計算や、ワープロ、画像編集の操作は、それほどストレスを感じる事なく操作できるようになりました。

しかし、映像や音声再生で、スムーズにいかない部分が残っていますので、更にチューニングを詰める必要があるのは確かです。

LAN接続をWIFIの56Mから有線LANのギガビットイーサーにする事で改善できたら嬉しいのですが、もっと深いところのチューニングが必要な気がします。

どこをいじれば良いのか?、ネット検索で探しているところです。