RFCは読みましたか?

主義主張は特段ありません
思想的偏りとかも特段ありません。
偏屈かもしれませんが、なかなか納得しないタイプです。
優柔不断に見えるかもしれませんが、メリットとデメリットと総合トータルしても、それから、だからどうなんだろうと悩むタイプです。
ITはメカニズムです。化学反応も多分メカニズムです。料理も消化吸収もメカニズムです。
人間関係も突き詰めればメカニズムでしょう。

前置きはこれくらいにして、ITを理解するために「RFC」ぐらいは読みましたか?とか発言をしましたが、でも、RFCを見たからといって、ITを理解できるものでもないと思い至りましたので。

仮の名前として、「システムA」があるものとします。このシステムAの特性として。
・今年一年間は、解読されない暗号化方式を利用している。
・この暗号化された内容は、来年紐解かれるとします。
・システムAで、保存または、伝達をすると、誰かがコピーを残す確率が0%じゃない事が事前に判っているとします。

以上の条件を考慮した上で、このシステムAに何を載せるのがベストなのか?。について考える場合、用心する気持ちが強いと、何も載せることができません。

あれこれ考えていても時間ばかりが過ぎていって、何も進展しないので、もっと気楽にシステムAにと付き合えるように、システムAとカジュアルに付き合える人を増やしたほうがいいのじゃないかとか。問題を先送りするか、棚上げしたくなると思います。

結局システムAに入れた内容は、来年大ぴらになる前提で、カジュアルに気楽に付き合うほうが、精神衛生上よろしいのじゃないかと。そういうスタンスを取る場合。

システムAに小細工を弄する人が出現しない世の中、システムAを悪用する人物が出てこない世界が必要になります。

世界中の人々の中で、たった一人でも悪意に傾く人物が現れないような、恵まれた社会、お互いがお互いを思いやる社会。があればいいという事になります。

ここで、資本主義における、利益追求の手段としての仕事や業務の定義について、再考すると、世のため人のためになるお仕事、世界がより良くなるお仕事、みんなが幸せになるお仕事を通じて利益をいただく。ことが良いように思えるわけなんですけど。

そうすると経済学と資本主義とか、モラルと社会とか、社会科学と人口構成比、教育と文化、国家と多様性、ロジスティクスとパンデミクス、エネルギーと大量生産大量消費と公害などなど。

現在社会が抱える雑多な課題と矛盾。未解決の問題の数々。

敗者の扱いにおけるタイプ分類と推論。
「集団的大量敗者タイプ」と、「離散的拡散的偏在的個人的敗者タイプ」
多分前者は隠蔽され、後者はごまかされ、一般市民に見えない。

「既存社会システムや社会体制」に、「IT」が与えるインパクトについて、思いを馳せる時に、まずは、「IT」と言うものがどういうものかを正確に理解しないと、政策立案や政策決定において、「ITに対する思い込み」が生まれ、それが原因で社会やコミュニティーに対して取り返しのつかないインパクトを与える事が想定されますが、「ITに対する思い込み」を払拭することは、とても困難な事で、一筋縄では行かないと思えます。

さてところで、ITを理解するために、または「システムA」の特性をつかむためにRFCを読んで、個々の機能の特性を掴み、その総合的結果として、「システムA」はどういう特性なのかを明確化すると言う営みはなさいましたか?。と言う意味で、「RFCは読みましたか?」と言われることはたまにあるのですが、でもその発言の意図は、ITに関しては、過去に議論が重ねられて仕様確定する流れの中で、決められたことがRFCに決定事項として記載されていることが多いので、それを読みましたよね。という発言なんですけども、若干問題があるようなんです。

「解釈の違い」

まず、「解釈の違い」が読み手によって生まれることがあるようなんです。結構、こと細かに記述されていても、具体的にソフトウェアとして実装するときに、解釈の相違は挙動の相違になりうる場合があるようなんです。その場合、更に議論を重ねて、意見を収束させるなり、今回の実装においてこう言う解釈で実装しました。と記録を残すなり対策は必要なんでしょうけど。

「わかる人にはわかる文章」

「文章の意図するところを、正しく汲み取る」と言うのも結構大変ですよね、「どういう解釈をしたら、そういう解釈になるんだ?」と言う例では、とある、サポートセンターでの出来事で、素人の方からの電話相談において、「その表示が出たら、一旦パソコンを落としてください」とアドバイザーの女性が言いまして、しばらくしたら、初心者の方の電話の奥で、何かが落下して激しく壊れる音がした。という笑い話がありましたが、一般的パソコンユーザーの常套句として「OSを終了させて、パソコンの電源をOFFにする。」事を一般的に「パソコンを落とす」と言う言い方をしているのが初心者の方には伝わっていなかった。という出来事です。

この世において、それぐらいに「書き手の知識経験値」と「読み手の知識経験値」に差があるのが現実であり、その記述の意図するところをきちんと汲み取るのがとても困難ですが、さらに状況が悪いのは、エンジニアが自分で翻訳しない場合、技術者以外の人が、翻訳をするので、さっぱり意味不明な文章になり始めるという事なんです。もう少し具体的に言いますと、執筆者が英語圏のひとなら、その人の監修のもと、各国語に翻訳されると嬉しいのですが、そうならずに、英語の読めないエンジニアが、たまたま英語を読める人に翻訳を頼んでしまう場合に、意味不明な文書になっていくと思います。

「じゃ、どうしたら良いか?」ですが、書き手の立場に立てばわかりやすくなるはずです。ITに関して書き手は何を見て、こんな事を書いたのか?を、理解するには、書き手と同じぐらいにシステムに精通し、そのシステムの挙動を理解し、その上で、その挙動や現象から何を思い、その表現にたどり着いたのかを追従すれば良いわけです。

書き手が、その文章を執筆するに至った、実証実験環境を再構築して、書き手が動かしたであろうレファレンスシステムのソフトを動かしてみて、同じ現象を体験して、「ああそうか、このことか、だから、その様な提案をしたのか!」と書き手の気持ちに寄り添う。と言う事が求められることになりますよね。

その他の問題としては、専門用語とか3文字略号とか、言い回しや慣用句とか正しく翻訳できる時や間違う時や、いろいろあると思います。

つまり、英語文書を読めないというのは辛いという事なのです。さらに、執筆者の方がアメリカ人とは限らないので、執筆者の方のお国や文化的背景とかは、表現や言い回しや慣用句に影響を与えると思いますので、各国の文化について、ある程度明るいと、翻訳がやり易くなると思います。

書いていることが、発散して行きました。
要はパソコンなりITのことを理解したい。挙動を把握したいわけです。
そこで、まず、何か一つテーマを決めて、理解する動きを試して見ることにしましょう。

「メールを読むときにどんな動きがあるんだろうか?。」
について考えてみたいと思います。
※LINEやチャットは今回対象外とし、さらにWEBメールやGMAILも対象外とします。さらに携帯電話会社が提供するメールサービス類も今回は除外とし、純粋にE-MAILに限定して書き進めます。

電子メールについてWIKIペディアを見ますと、MUA,MTA,MDA,MUAの流れが書かれていると思います。

  1. RFC 2476
  2. RFC 5068
  3. RFC 6409
  4. RFC 822
  1. RFC 821
  2. RFC 2821
  3. RFC 5321
  4. RFC 2476
  5. RFC 6409
  6. RFC 4409
  7. RFC 5321
  1. RFC 3206
  2. RFC 2595
  3. RFC 2449
  4. RFC 2384
  5. RFC 2195
  6. RFC 1957
  7. RFC 1939
  8. RFC 1734
  9. RFC 1725
  10. RFC 1225
  11. RFC 1081
  12. RFC 937
  13. RFC 918
  14. RFC 3207
  15. RFC 4217
  16. RFC 6120
  17. RFC 4511
  18. RFC 4642

さらに電子メール配送においては、DNSが重要な役割を果たしています。

  1. RFC 1034
  2. RFC 1035
  3. RFC 2819
  4. RFC 4025
  5. RFC 4034

という事で、沢山のRFCが関連している事が判ると思います。

でもしかし、翻訳が適切でない場合、読めば読むほど誤解しかねない。
某サイトの認証機能に関する翻訳に変な部分を見つけました。
何が変なのかと言うと翻訳文に「派遣社員として働いてください」と言う部分がありますが、原文には、そんな事書いてないと思います。

(原文)
The SYS response code announces that a failure is due to a system error, as opposed to the user’s credentials or an external condition. It is hierarchical, with two possible second-level codes: TEMP and PERM. (Case is not significant at any level of the hierarchy.)

(翻訳文)
SYS応答コードは、失敗がシステム・エラーのためであると発表します、ユーザの資格証明書か外部の状態と対照的に。 それは2つの可能な第2レベルコードで階層的です: 派遣社員として働いてください、そして、パーマをかけてください。 (ケースは階層構造のどんなレベルでも重要ではありません。)

機械翻訳しても、こんな翻訳には、成らないと思えて。そもそも、プログラムの挙動に関する文章に、なんで、派遣社員やねん。

上記のサンプルは、認証機能に関するプログラムの挙動の定義を文章化してあるものでしたが、この他に、セキュリティー関連のRFC等のポリシーとかルールに関する記述についても、更なる注意が必要です。
読んでいるうちに記述内容が、ソフトウェアや機器の動作の定義やポリシーや動作ルールについて書いてあるのか、人間の作法や所作ルールについて書いてあるのかを誤解してしまう可能性があるからです。誤解しないように注意深く読む必要があります。

今回、電子メールに関するRFCを紐解いて、そのすべてを理解する処までは書けませんでした。読む必要がありそうなRFCが大量にあるというのが判ったところまでしか書けませんでした。

英語圏の方々なら、電子メール 一つにしても、ネット上に大量の文書があり、それを読めるので、あれこれメリットデメリットリスクやその回避方法やノウハウを大量に仕入れられて良いなぁと思います。

※ pentan.infoと言うサイトって…。
「Arguments: none」を「議論: なし」と訳しているけど、違いますよね。
「引数:なし」ですよね。その部分以外にも多々…。

 

後日、ネットを閲覧していたところ次のようなサイトを見つけました。

 RFC日本語版リスト

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