世界の美術 古典 近代

日本百科大辞典(小学館)に別冊として「世界の美術 古典編」「世界の美術 近代編」があり、時間があれば、この2冊をじっくりと読むと、美術の入門によいと思います。できれば小学生の低学年ぐらいの時に見ておくと良いと思います。いろいろ刺激が子供には強すぎるかもしれないのですが、「美の巨人」達が、その感性で掴んだ何某かを、その筆に込めて書き記した本物の芸術に触れる糸口となるかもしれません。本人が興味を示さないと、見ても無意味かも知れませんが、ページをめくる労力だけで数々の芸術作品を目の当たりに出来ます。

人間は匂いと記憶が関連している事も有るらしいので、キチンと印刷をされてインクの香りや、ビニールカバーの香りが漂うのが良いのかもしれないと思っています。

実際問題として、匂いのないモニターで見るのが良いのか?どちらが良いのかは判りませんけど。匂いが過去の経験や記憶を起想させるトリガーになるのは間違いないと思います。

画面表示だけの、匂い情報が欠落した経験は記憶が薄くならないのでしょうか。

そう言えば、コンピュータは色温度の普遍的再現と言う課題に向かい、そこそこのレベルには到達出来ましたが、いまだ匂いの出る画面は出てきて居ません。匂いの普遍的再現と言う課題は、おそらく難題なのでしょう。

大阪から山間部を抜けて、熊野に至までの香りの変化を映像に合わせて再現するとかは、大変なのでしょう。

同じ映像でも、BGMを差し替えるだけで、その映像作品の印象をガラリと買えることが出来ますので、映像とBGMによる表現において、それは掛け算になるのでしょう。そこに香りと言う情報を追加すれば、さらにその掛け算で、印象や表現のバリエーションを増やすことが出来る。のでしょう多分。

普遍的再現が出来ない場合、各自が各様で、バラバラの印象を記憶する事になり、まずい事態を引き起こし兼ねない様に思えます。

「カレーライスって酸っぱい匂いだよね。」とか。

浴衣姿の映像に合う香りは、シャボンの香りか?、オーシャンブルーの香か?。

「国会答弁」にもしもBGMを付けるなら「運命」か「スーダラ節」か?。

とか。

実際、以前、かっこいい記録映像が有ったので、編集機材の取扱い練習がてらBGMに「コメディー」タッチバージョンと、「クール」タッチバージョンを作ってみたら。その表現の方向性のギャップに大笑いしました。

 

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