音で見た風景


投稿日: 2019年12月12日

思い出せば、幼少期より、耳鳴りが気になる事が偶にありました。

100%健全とは言えない聴覚能力ですが、健康診断では特に、聴覚に関して問題なしで、過ごしておりました。

何十年か前、二十代後半のある日、引っ越ししてきて半年以上過ぎた、独身寮で、熱を出して、寝ていた日のことです。

二棟ある四階建ての寮の中庭の風景を、目を閉じている状態で、とても鮮明に、感じ取りました。

その日、とても気分が悪くてダウンしておりましたが、10:00頃一度目が覚めた時に、枕元の窓を換気のために開け、そのまま、またダウンして寝ていました。

突然、誰かが中庭にある、スコップを倒したらしく、大音量で、かん高い音が、こだましたと思います。

この時、なぜか中庭の風景を鮮明に感じ取りました。感覚的には、「見えた」そんな感じがしました。熱でうなされていた時の出来事ですので、気のせいだったのかも知れません。

同じ様な経験を、お持ちの方も、おられるかも知れませんので、今日は、その事を書き記しました。

古来日本では、静寂の中で、「ししおどし」を鳴らす仕掛けをしていた様ですが、昔の人は、もしかして、防犯カメラの如く、周囲の様子感じ取っていたのでしょうか?。

後にも先にも、私はあの時一度だけしか、そんな感じを受けた事はありません。

ただ、数歩手前と言いますか、準ずる経験としまして、花火大会をビルの屋上から見た時に、打ち上げ場から、じぶんのところまで、眼下に広がる暗がりの街並みに、花火の炸裂による衝撃波の反響が、大波・小波で走り回る時に、街並みが見えそうな気がしました。

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