オークションで入手した小型サーバー Primergy TX120 S2

昨年2018年の年末に、オークションでジャンクのPrimergy TX120 S2を落札しました。筐体のデザインは、丸い凹みが3個あり、それがアクセントになっているデザインでした。

出品されていた時点の状態は、「故障により通電せず、部品とりに如何がでしょうか。CPU:Core2Duo,Memory:なし、HDD:なし、添付品:なし、ノークレーム・ノーリターンを承知戴ける方」と言うことでした。

さほど、入札時の競争相手も出てこず、割とすんなり落札できました。

今回入札に加わった理由は、筐体のデザインが、かなり以前に存在したメインフレームの「GS21 200A」に少しテイストが似ていると思ったからです。

でも、なぜGS21 200Aを知って居たんだろう?と、思い返しましたら、思い出しました。

そうです、ずっと以前に、IT系ニュースサイト「PC Wach」のこちらのページを、読んだことが有ったからです。

そして、落札後、数日して、超小型サーバーPrimergy TX120 S2は宅配業者さんにより運ばれてきました。

通電不能になるくらい、長期間働いたのでしょう、内部は埃まみれでした。

一つずつ、パーツを解いて、ブローで埃を飛ばし、CPUクーラーのFINに詰まった埃を掃除機やブラシで取り除き、各冷却FANをブラシや湿らせた不織布で拭き取り、最後に本体の筐体を拭いた処、そこそこ綺麗になりました。

さて、まずは電源が入るのか見てみますと、やはり通電不能。

そこで、ネットでやり方を検索して、電源部分の単体チェックを行いましたら、とにかく電源はアウトだと判りました。

じゃマザーボードは動くのかを調べたい処ですが、メモリーが無い、HDDが無いと言う状況であり、すぐに動作確認は無理でした。

とりあえず、動作までは確認できないにしても、通電してCPUクーラーが回転するかを、確認できないかと、手持ちの電源を繋いでみましたら、マザーボード上のいくつかのLEDが、点灯・点滅する処まで確認で来ました。

Primergy TX120 S2が必要とする、電源からのコネクタ類が揃わないと、まともに給電が出来ないので、まずそれが出来る電源を探さないといけません。

しかし、更に問題が有りました、Primergy TX120 S2の電源は形状が特殊でした。

こうなると、中古のPrimergy TX120 S2用電源を探すより他に手段が有りません。

しかも、サーバーマシン故に、メモリーもECC付きの特殊なタイプですから、一般的な古いパソコンから持ってきても規格が合わないので、装着すらできません。

<余談>TX120 S2の後継機種の、TX120 S3が検索結果に混ざって表示されるのでこっちの方が、かっこ良いじゃんと、そう言う気持ちが、少しよぎりました。

と言うことで、2018年は終わりました。

お正月、各種サイトを巡回して、TX120 S2やTX120 S3等について、読み漁って居ました。

メモリーの規格と、RAIDについて、再勉強(と言いましても、あさーくですが)するつもりで、あれこれネットサーフィン。

判ったことは、TX120のS2とS3では、搭載メモリーの種類が違うとか、RAIDについても、標準搭載のRAIDカードとオプションのRAIDカードでは機能が違うとか、TX120 S2はサーバマシンなので、一般的パソコン向けのグラフィックカードは搭載が難しいとか、そういう事が判りました。

年が明けて、なんとか電源とメモリーを、中古市場で探し出し、手持ちのHDDを加えて、主要なパーツが揃ったので、組み直して見ました。

BIOS画面が出て、フリーのLINUX等で、動かしてみましたら、幸運なことに動きました。

最初、HDDを一個だけ搭載していたのですが、ここで、ふと、「あれ?RAIDは?」と思いましたので、再起動させて、BIOS設定画面付近の、RAID設定あたりをうろついてみたのですが、RAID設定画面に遷移できませんでした。

なぜだろうと、ネットを調べましたが…。やはり判りませんでした。

とりあえずHDDを2本(同一メーカー、同一機種が推奨ですが、異なるメーカのHDDで)搭載してみました。

なぜか?、先ほどまで、入れなかったRAID設定のメニューの画面遷移に入れました。

そして更に注意深く、TX120 S2のRAID設定について調べまして、ようやくミラーリングの設定方法にたどり着くことが出来て、ミラーリング(RAID1)を組んでみました。

さすがに、300GのHDDはミラーリングのシンクロナイズに、時間がかかりました。深夜に始めて、翌日の夕方頃に50%を越えた感じです。

さて、

SATAは、Serial ATAで、IDEを基に制定されたATA規格を基にしており、SASはSerial Attached SCSIで、SCSIを基にしている。

似ている部分もあるけど、異なる規格ですよね。

手持ちの2.5インチHDDはSATAだけです。SASとSATAとの違いが有りますので、TX120 S2は、どっちの規格のHDDを準備する必要が有るんだろうと言う疑問が有りました。

ネットで見ますと、コネクタの形状として、SASのHDDはSATAのコネクタに接続出来ませんが、SATAのHDDはSASのコネクタに接続できると判りました。

SATAのHDDでも良いんだよ。と言う明確な記述は、どこかに有るのか、無いのか未だ、判りませんが、手持ちにSATAしか無いので、とりあえず、これで試して見ました

一般的に、この手のサーバーでは、HDDベイにHDDを搭載するのにあたり、HDDトレイキャディーと言う付属品が必要です。これが無いと、外れないように固定できないとか、アクセスランプの明滅をフロントに持ってこれない等、本来の姿にはなりません。

さて、今回入手した、TX120 S2は、オプションの[富士通 フロントケージキット
PRIMERGY TX120 S2]を付けると、更に2本HDDを搭載出来て、合計4台搭載出来るようです。※入手困難

今回はRAID1を試して居ますが、RAID0やRAID10、さらにRAID5やRAID6が出きたら面白そうですが、それには、標準搭載のSASコントロールカードだけではなく、オプションのRAIDカードを搭載する必要があるかもしれません。

今回私が落札した機体に搭載されているコントロールカードがどちらなのか?、更に確認ないといけないと思っています。

今回、LINUXでの動作確認が出来たとか、RAID1の設定にまで、こぎつけられたのは、ネットの情報有ってこそでした。本当に便利な時代になりました。

今回の経験が出来た事で、Primergy TX120 S2談義に、少しは加われる知識を得ることが出来ました。

ちなみに、現在のFUJITSUのメインフレームは?。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です