というタイトルで、書き残すのは、入手から、これまでの経過です。
ヤ〇オクで落札しました。
完全ジャンクです。
目標は元気いっぱい動くようになってくれること。
- 欠品パーツあり、
- エンジン載せ替え推奨
- ケーブル類固着
- カッターブレード摩耗(強)
- 錆び・傷多数
という、現状の記述とその有様を映した写真が添えられて出品されていました。
なかなかの状態です。
「1円」でスタートしましたが、落札時には「1万5千円」になっていました。
とりあえず、引き取りに出向きまして、引き取ってきました。
念を押すように、「エンジンは載せ替えたほうがいいと思います。」
とのコメントをいただきました。
その後、ここまで、やってきた事。
1.固着したケーブル類を交換する為、さらに中古をオークションで探して落札。
2.伸縮アームの固着を治すため、高性能潤滑スプレーや油攻めで対処。
3.欠品パーツ(カッターブレード駆動部のベルト、ベルトテンショナー、カバー、ビス)をオークションで探して落札。
4.エンジン点火不良の原因、イグニッションコイルの交換部品を有名ネット通販で購入。
5.新品キャブレターを有名ネット通販で購入
6.点火プラグのねじ穴が緩んでいるので、交換用シリンダーヘッドとピストンのセットを有名ネット通販で購入。
7.エンジンクランクシャフトの自動遠心クラッチ側のオイルシールが摩耗しているので、オイルシールを有名ネット通販で購入。
8.カッターブレードを有名ネット通販で購入。
なにせ、素人なので、ここまで数日で到達出来るはずは無く、10週間以上かかっています。
最初は、イグニッションコイルの交換で治るつもりでいました。
しかし、
高回転なら、エンジンはかかっているのですが、アイドリングができない症状が残りました。
「アイドリング出来ない」→「自動遠心クラッチがつながりっぱなし」→「変速機構のギアを入れられない」
キャブレターについては何度も何度も分解掃除をしても改善が見られず、ガスケット類とニードル弁がセットになった補修セットを買おうかと迷い、型番違いの品物を誤発注してしまいそうだったので、新品にしました。
購入後に、他の草刈機のキャブと同じ事に気づきそちらにつけた所、キャブレターは、大丈夫だったとわかりました。
点火プラグのねじ穴が緩んでガスが抜けているのは、水道用のシールテープで一時的に塞ぎ、これで治るはず。と思いやってみました。
しかし、高回転なら回っていられるのに、アイドリングはできない症状は治りませんでした。
高回転で運転中に、吸気口をふさいでみましたが、元気よく回っていました。
外野の方々の意見として、
本来ミッションに入っている潤滑油より上の部分に激しい油汚れがあるのは理解できなくて、その汚れた油はミッションからでは無いはず。
との呟き。
エンジンから漏れていそうだけど、そもそも2ストエンジンに、エンジンオイルを入れる構造は無く、何だろう?
そんな中
自動遠心クラッチ側のオイルシールの破れという線が浮上してきました。
分解しましたら、ビンゴでした。
自動遠心クラッチは固着していて外せないのですが、隙間から、敗れたオイルシールがグラグラしているのを確認できました。
発注した、Webページでは、クランクシャフトのオイルシールの発送予定は来週という表示。
自動遠心クラッチが固着していて、いまだ外せていないので、外し方をネットで検索・捜査中。
この先、ミッションの不具合に遭遇できるかも、
そしてその先には、ナイフギアフレームのギア摩耗の不具合に遭遇できるかも、という不安も残っています。
※「外野の方々」とサラッと書きましたが、みなさんそれぞれに、農業機械屋さん以外の本職をお持ちの方々で、ずっと前からセルフメンテナンス(道?)をやってこられていて、内部に詳しく、言う事を聞かなくなった機械類を治すための、あの手この手の知識とスキルを持つ方々です。
後日談(2023/6/5 追記)
オイルシールの交換により動き出しました。
下の写真では見えないのですが、この辺りの軸についているオイルシールが破れていました。
分解にかなり手間取りました。
工具を買い揃えることになり時間も費用もかさみました。
右側にある本体の軸に、破れてしまったオイルシールを確認できます。☟
破れてしまったオイルシールを確認できます。☟
破れてしまったオイルシールを取り除いたところ。☟
正式なパーツの型番が分からず、とりあえず似たサイズなものを買いました。
取り寄せた新品のオイルシール(上)と破れたオイルシールです(下)。☟
- 組み終わりましたら、何故かネジが一本余りました。🤷
- 主要なパーツを灯油で洗浄しましたので、エンジン内部の潤滑を良くしようと、ペットボトルのキャップ3杯分位のエンジンオイルを内部に入れて潤滑を良くした後、逆さにして排出しましたが、かなり残った様で試運転の時真っ白な煙がなかなか終わりませんでした。
- 試運転開始後、何度かエンジンをかけたり、止めたりしている時に、強烈なケッチンを何度か経験しました。そのパワーの強さは尋常じゃなく、右手に握っていた握り手(リコイルを引っ張るパーツ)を強烈な力で持っていかれました。そのパーツがエンジンを抑えていた左手の親指の甲に激突。😫😭
後日談(2023/6/7 追記)
2日ほど動いたのですが、また壊れました。
分解してみますと、マフラーのネジとシャフトが片方消えていました。
隙間から漏れた排気ガスと、抜け落ちたネジ穴から吹き出した排気ガスの痕跡が有ります。プラスチックのマフラーカバーにも少し溶けた部分がありました。
それと、オイルシールも外れていました。
イグニッションコイルのある側のクランクシャフトのオイルシールが内部からの圧力で外側にずれています。
ネットに出ている、こちらのページが、私の遭遇した状況に似ていました。対策も書かれています。
きちんと対策をせずに、オイルシールを押し込む事だけでは、直ぐに飛び出してしまうのを確認できました。
現在のステータスは、「修理中」に戻りました。
後日談(2023/6/13追記)
不思議な事にマフラーのネジが落ちてしまいましたが、なぜそんな事になったのか?。
思い返しましたら、組み上げた時に余った一本のネジがありました。
あのネジは、マフラーを固定する3番目のネジだった様です。
手に持って草を刈る草刈機のマフラーは、通常2本のネジで固定されている事が多いので、私は3本目のネジを閉め忘れてしまいました。
スパイダーモア sp50の場合、エンジンは排気量の大きなTL52(TL43?)が搭載されていると思うのですが、このエンジンのマフラーは、固定するのにネジ3本使われていました。
油まみれのまま各所のネジの締め付けをやっていますので、2本では振動を抑えきれなくて、徐々に緩んで、抜け落ちたのかも知れません。
2023/7/19追記(近況報告)
マフラーは、3本目のネジを締めて固定していたのですが、激しい振動などで、3本目のネジで固定する部分の鉄板の溶接部が金属疲労で剥がれました。2本のメインのネジ(ボルト?)で固定されているので、今の処脱落する事はなさそうです。
これまで、書かなかったのですが、点火プラグを斜めに差し込んでいたのか?、点火プラグのネジ山が馬鹿になりました。ボン!と言う音と伴に、プラグが抜けて、ケーブルでぶら下がっていました。当然エンジンは速攻で静かに成っていました。
私のスパイダーモアSP50(完全ジャンク)のエンジンは本来50ccのTL53が乗っていたんじゃないのかな?と思うのですが、エンジン本体にはられているシールにはTL43と書かれていました。
そして、このエンジンの点火プラグを差し込むシリンダー側のネジ山が馬鹿になってしまってどうしようか?、と考えました。
一先ず、ジュースを飲んだ後のアルミ缶をハサミで刻んで、小さなアルミ片を作って、点火プラグとプラグの治まるネジ穴の隙間に差し込んで、無理やり締め付けて、動かしてみました。
1時間後には、そのアルミ片が溶けたのか?、また、ボン!と言う音とともに、点火プラグが抜けました。
じゃぁ、と言うことで、今度は、コーヒーを飲んだ後の、ブリキ缶の鉄片を作って隙間に挟んで締め付けてみました。
そこそこ、動く感じです。
でも、エンジンの状況としては、何処からか油が噴き出しているし、一度エンジンが止まると、再始動するのに、結構苦労する状況でした。
シリンダー側の穴が馬鹿になったのを治すのに、「点火プラグの穴の補修のリコイル」と言うやり方が存在する事を知り、1つ発注しました。
でも、
今ジャンクのこれは、本来とは違うエンジンであろうTL43が乗っていると言う事は?、43ccの排気量なのかな?、と思いました。
ネットでTL52用のシリーンダーを検索しましたら、
ピストンやピストンリングがセットに入っている商品が出ていました。ので、これも買いました。
それぞれ商品が届いて、いざ交換作業を開始した処、現在のシリンダー及びピストンのサイズは、
新品で届いたTL52にも使えるシリンダーとピストンとピストンリングのセットと同じサイズでした。
シリンダーの直径、ピストンの直径それぞれ、40mmを少し上回るサイズで凡そ43mm〜44mm位でした。
TL43互換ならピストンのサイズは直径が40mm位のはず、44mmならTL52のピストンのサイズじゃないですか。
このジャンク品は、既に50ccだったみたいです。
新品のシリンダーだけを交換すれば良いことになります。
リコイルで必要と成る、点火プラグのネジ穴より少し大きめのネジ穴をタップで切る作業が要らなくなるのです。
と言うことでシリンダーを交換しました。
シリンダーを外すと、ジャンクらしいガスケットの状態が目に入りました。
ガスケットの劣化が、エンジンの始動性が悪かった主要因だったみたいです。
シリンダーの交換で、液体ガスケットのカスをカッターナイフで丁寧に根気よく剥がし、新品のガスケットを使って、きつく(適正トルクで)締め付けました。
キャブレター側も、劣化の著しいガスケットは、新しいガスケットに付け替えました。
修理完了
以上の様な作業を行いまして、私のSP50のステータスは、「修理完了」にしたいと思います。
助言やアドバイスを下さった周囲の方々に感謝いたします。