Dell Vostro 230sと言うスリムタワーのセレロン搭載機
Celeron 450から、Core2quad Q9450に載せ替えました。
CPUのソケットがLGA775という事で、このソケットで動作する中古のCore2quad Q9540を買いました。
本当に動くのか?少し不安でしたが、結果としては、シングルコアからクアッドコアになり、遅かった動作が、かなり改善されました。
Celeron450では動作してるのかどうか判らなかった、cinebench R23を動かしたところ、Core2quad Q9450では、1277と言うスコアを得られました。(※この1277と言う値は良すぎる気がします。あれ?、なにか見間違えたのかな汗。)
今回、CPU換装に絡んで下記の項目も試してみました。
- BIOSバージョン1.0.0でCore2quad Q9450は認識されるのか?
- FSBは?
- 温度は?
- 発熱は?
- CPUグリスの代用に100円ショップのシリコンシートは使えるのか?
1.BIOSバージョン1.0.0でCore2quad Q9450は認識されるのか?
だめでした。
電源ONの後、電源ボタンがオレンジ色で点滅し、ブザーが「ピーピー、ピーピー」と鳴動し続けました。
BIOSを最新の1.4.0にバージョンアップしたところCore2quad Q9450が認識されました。
2.FSBは?
BIOSバージョン1.4.0で確認したところDell 230sのマザーボードは、搭載するCPUに絡んでFSBの値が変わることがわかりました。
- Celeron450 : 800MHz
- Core2quad Q9450 : 1066MHz
3.温度は?
元々搭載されていたCPUクーラーで値を見ました。
いずれも高負荷をかけるとMax100℃になりました。
Q9450はコアが4個ありますが、安全機構によるものなのか、今回の実験では全てが100℃になる事は無かったのですが、二つのコアが100℃になる瞬間はあった様です。
4.発熱は?
ケースの排気口に手をかざして感覚的に感じ取る事を行いました。
Q9450の方が、より熱風を感じました。
5.CPUグリスの代用に100円ショップのシリコンシートは使えるのか?
IHコンロに用いる、厚さ1mm程度のシリコンシートを、CPUとCPUクーラーに挟めるサイズにカットして試してみました。
- Celeron450 : 高い負荷をかけない状態で動く事を確認できました。
- Core2quad Q9450 :冷めた状態から電源を入れたところ、OS起動後電源が落ちました。3秒待って電源を入れましたら、速攻で電源が落ちました。
使えなくて当たり前でした。
IH用シートも、鍋置きシートも、熱を伝えない特性を持つシートでした。
放熱したいなら、熱伝導シートを用いるべきでした。
そこで、シリコーンシートを取り除き、CPUグリスを塗らずに、CPUに直接CPUクーラーを乗せて動かしてみました。
- Celeron450 : 案外普通に動く事を確認できました。負荷の状況によりMAX100℃になってました。
- Core2quad Q9450 :上記と同じ。
今回の計実験は11月の夜間に行いましたので、室内気温が低めだったことで数時間の動作ができたと思います。そのため、夏の気温で耐えられるのかは不明です。
CPUグリスを塗る事でCPUの温度が数度以上低下すると言うネット記事がたくさんありますので、CPUグリスは塗っておきました。
後書き
こういう遊びに意味があるのか?、無いのか?、それは分かりません。
Dell Vostro230s ジャンク相場、Core2quad Q9450中古相場
平成5年前後に、OptiPlex 486/SL (1993) と言うマシンが新品でDOS/Vショップに出ていた時代、その時の新品価格は30万円前後だったかと思います。
https://www.ardent-tool.com/PS2_MOST/ACROREAD/TSSFACT/TFSPC/DELL/2006026.PDF
そのマシンにショップのカスタマイズで、CPUをIntel 486sxからIntel486DX2に載せ替えて、メインメモリを8MB(8GBではありません)に増設して、専用モニターを合わせると、結構なお値段(50万円前後?)に成ると言う見積もりをもらった時代が有りました。
純粋に、性能を求めるなら、最新式の中から厳選するのが良いと思いました。
過去の時点で高額だった高性能なコンピューターの中古品を現在入手したとしても、現時点の高性能マシンを入手したとしても、使いこなす利活用能力が大切だと思いました。
というのは、今回の投稿を書くためにあれこれ検索していて、下記のURLを見つけた事で、そんなことを思いました。
多分コンピュータと言うものは、インターネットを含め、ネット環境が有るか、無いかで、性質が変わってくると思います。
人類の特性とコンピュータなどテクノロジーの特性との折り合いを、どの様に付けるかと言う作業、どのような未来を思い描けるかが大切なんだろうなと思いました。
後日追記
どうでも良い情報なのですが、この投稿のあと数日を経て、YouTubeを見ていましたら、もしかすると、今回の執筆時点で、今回の改造(CPU換装)のコストを、もう1000円程度カットできるかも知れないと言う情報を得ました。
Core2Quado Q9450の中古価格に比べて、Xeon E5440は1000円程度お安くでている(執筆投稿時点で、ですが)ようなんです。
性能比は、ネット検索で「Xeon E5440 vs Core2quad Q9450」として見ますと同じくらいの様です。Xeonの方が消費電力が10W程度低いかも知れません。
そもそも、Xeon E5440はCPUのソケットがLGA771と言うことで、LGA775と違違っていて、そのままでは差し替えられません。
ところが、少し精密加工を施すことで、LGA775のソケットに載せる事が出来ると言う記事に出会いました。
それが、次の2つのYouTube動画でした。
‘https://www.youtube.com/watch?v=lDM0kmC0k10
※上記の動画は精密加工済のXeon E5440を購入しているため、1000円のコストカットは出来ないのですが、LGA771→LGA775変更への精密加工のポイントを知る事が出来る動画だと思いました。
また、下記の動画は、英語なので何を言っているのか分かりませんけど、面白く動画を仕上げていると思いました。この様な改造は、そもそも保証対象外(中古のどこに、どんな保証が有るというのか)ですが、あれこれ「想定される危険なこと」、「想定外の危険なこと」など全て、自己責任ですから、チャレンジする人は、自己責任において、充分に注意して用心して行うことが求められるのだと心得ておく必要がありますね。
’https://www.youtube.com/watch?v=wGnycL6GSBo