YAMAHA NS-340ウーファー補修

おおよそ30年前に、京都寺町のニノミヤ無線で買ったスピーカーです。

YAMAHA NS-340

2WAY バスレフ方式。

上記のリンクから写真などの検索結果もご覧いただけますが、3WAYではありません。

このスピーカーは、サランネットを外すことが出来ません。その為、通常外見は黒いサランネットがついた、木目調の上下の角が曲面のスピーカーです。

ずーと以前に、何故?其処(上下の角)が局面なのか?、と言う話題のお話を見た様な気がしますが覚えてません。

「音響的にウンタラカンタラなら、どこそこに局面を、どうのこうの…。」と言う様なお話だったかもしれません。

典型的日本家屋の、畳と土壁と襖と障子の環境にお置いてましたが、わりと、きちんとしたスピーカーだったと思います。

購入後、自分の部屋で10年、居間で10年、転勤でアパートで5年、その後、納屋に放置。

居間に置いていた頃、家族から音が変だ、でっかいのが破れてるみたい。と言われていたのですが、直し方もわからず、そのままにしていました。

昨今、動画やブログで、スピーカの修理をされているのを拝見させていただく機会があり、私もチャレンジして見ようと思いまして、先週からやり始めました。

背面を外しました、下のネジが錆び、ボードが腐りかけています。

背面

一本目のスピーカーは、まあまあ綺麗にネジを緩められました。

でも二本目は、ネジの頭が錆び過ぎているのに加えて、ボードに刺さっているネジ自体も錆びていて、あっという間にネジの頭を、舐めてしまいました。

仕方なくホームセンターで、「ANEXなめたネジはずしビット」を買って来て、やっとの思いで、外せました。

内心、ハードオフで似た様なランクのスピーカーを買った方が安いかも?とか、よぎってしまいましたが、あくまで、アクティビティでやってるのだから、これで良いんだと思って、前に進みます。

貼ってあるプレートのアップです。

配線がどうなっていたかを写真で記録
※外す時に、スピーカーユニットとエンクロージャー
のペアを間違えない様に、しるしをつけようと思って
いたのですが、最終工程の取付の時に付け忘れに気づ
きました。写真を残していましたので、ユニットの
型番や検印のかすれ具合を見てなんとかペアを合わせ
ることができました。
中はどれでもこんな感じ
何かが、こぼれています。マグネットを止めてある接着剤が湿気を吸って白く膨張して落ちたのでしょうか?

湿気や結露で、マグネット付近も錆びた様です。劣化したスピーカーエッジの破片も散らばっています。

さいわい、コイルのある内部は錆びてませんでした。
ボロボロ、そして壮絶に黴びています。
コーンの直径は、14.85cm付近か15cm

この時、6インチのスピーカーエッジで、良いだろうと思いました、ネットで探して発注しました。

特に何も考えず、ネットでポチりました。でもコメントのやり取りが、うまく出来ず、不安がよぎります。激安でしたが、どうやら海外に発注してしまった様です。

到着までの間、スピーカーの掃除をします。

劣化したスピーカーエッジのゴミを、スピーカーコーンや金属フレームから、丁寧に剥がして、綺麗にします。

また、スピーカーのエンクロージャー(箱)の方も、グラスウールに落ちた塵や埃を掃除します。

はずしたパーツも少し掃除して、紛失しないように整理しておきます。

スピーカーエッジが、一週間も待たずに到着。

小さい


サイズが合いません。

随分以前に、スピーカーエッジの自作から、修理するやり方を、書いておられた方のブログを拝見させて頂きましたので、スピーカーエッジから自作するコースを、試す事にしました。

いざ、その方のブログを探しましたが見つけられません。うろ覚えで、材料集めから開始。

再度、ホームセンターに。

買ったのは。「シーリングバックアップ材「シリコンシーラント」「不織布」「スティックのり」「カッターナイフ」など。

シーリングバックアップ材は、スピーカーコーンと金属フレームの隙間に丁度良い太さの物を買って来ました。

さて、このシーリングバックアップ材、どのくらいの長さで切れば、丁度になるのか?

それがわかりません。

取り敢えず、パソコンで15cmの円と、18cmの円を書いて、二枚ほど印刷しました。

これに合わせて、シーリングバックアップ材の長さを決め、カット。

そして、カットしたシーリングバックアップ材を、カッターナイフで半分にスライスして、紙に貼り付けました。

最後の方の工程で、シリコンが固まったら剥がすのですが、紙に直接シリコンを流すと、張り付いて取れなくなりますので、スピーカーエッジの完成サイズぐらいの幅に、スティックのりを塗っておきました。

シリコンを塗った上に不織布を置いた所です。
  • ある程度の厚みでシリコンを塗る。
  • その上に不織布置き、形を整える。
  • その上にまた、ある程度の厚みでシリコンを塗る。
  • 表面がベタベタ・ネチャネチャに、ささくれるので、滑らかにする。
  • 二日ほど放置して乾燥させる。

作業中も、作業後も、乾燥工程も、溶剤の香りが凄いです。居住空間では、やらない方が良いと思います。

乾燥したら、スピーカーに取り付ける。

わりと重いのに、薄くて、ダブダブ。大丈夫だろうか?

スピーカーエッジの出来具合が最悪です。

サイズ違いの、海外から届いたスピーカーエッジとは比べ物になりません。

上の写真は、スピーカーコーンに貼り付けた後の状況です。この後、金属フレームに貼り付けました。

ここまで来たので、乾燥。

薄くてダブダブ。厚みを持たせるのを失敗しました。

ウーファーの挙動を空想して見ますと、スピーカーエッジが、毛布を煽る様な動きを、しそうな気がして、心配です。

乾燥したら、エンクロージャーに取り付けるだけなので、今日はここまでとしました。

一夜明けて、翌日。

乾燥できた様なので、仮組みしました。

鳴らして見た所、一本が、ビビっています。

スピーカーエッジとスピーカーコーンの接着部で、接着剤を塗布した幅より内側まで5mmほど多めにスピーカーエッジがある部分が数センチ出来てまして、これがスピーカーの振動で、バタバタして、スピーカーコーンを裏からはたいていた様です。

接着出来てない余分な部分が出来ているのは、分かっていましたが、切り取るのを忘れてました。

切り取りは、大きめの工作ハサミしかなく、かなり苦労して、切り取りました。

再度、仮組みをして、音を聞いて見ましたら、まあまあ良い感じです。

自作したスピーカーエッジは、厚みを付けられず、薄くてダブダブした感じでで腰がなく、心配でしたが、なんとかなった様です。

外気に含まれる湿気や化学物質による影響は、早めに出てくるかもしれませんが、劣化が進んだら、また直せば良い事なので大丈夫でしょう。

エージングが必要かどうかわかりませんが、半日ほど鳴らして見ました。

大丈夫そうなので、残りのネジも含め、全てのネジをしっかり締めて完了としました。

昨今のイベント自粛による「YouTubeによるライブ配信」を思い出しまして、視聴させて頂きました。

あなたの好きなアーティストさんの配信もあるかも知れませんね。

このサイズのスピーカーで聞きますと、イヤホンやヘッドホンで聴く時とは、また違った良さを感じました。

貸し会議室レンタルスペース、または、自治会の部屋などを借りて、友だちや家族など、数人で、お菓子やジュース、お弁当を持ち寄って、視聴するのも楽しいかもしれませんね。

せっかくなので、プロジェクターや、4Kテレビや、ネット環境があれば、文句無しかもしれませんね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です