猛暑、台風、強風、
夕立、雷、嵐、豪雨、
曇天、晴天、朝日、夕陽
自然の表情は、様々ですね。
せっかく休暇を取ったのに、雨や曇りとか
大雨の後で、増水や濁流とか
仕事で通過したら、
絶好の行楽日和で、この上ない清流とか
そういう事が良くありますね。
由良川、由良の記憶。
ずいぶん昔、まだ私が若かった頃、
京都から若狭に、バイクで行く事がありました。
滋賀と京都の県境の山奥の渓流沿いの場所「広河原」辺りから、スタートしたと思います。
日が沈み、黄昏の道路はやや渋滞ぎみ。
川の土手の道から、川を渡る橋のある道に入る為、赤信号で待っていた時、側の看板に「由良」の文字がありました。何の看板だったのか判らないまま、信号が変わり、先を急ぎました。
以来、夕方の黄昏時の渋滞に出くわすと、この日の「由良」の文字が思い出されるのです。
汐風、夕方、黄昏、色とりどりのライト、水面に映る街の灯り、行き交う人や車。
私は、「由良」を海の印象と記憶してしまいました。
若狭と言っても、小浜近辺の何処かでこの日の橋は北川か南川に架かる橋だったと思います。
今地図で、由良川を見ますと、舞鶴と宮津の間に位置するのですね。
更に20年が経った頃に、和歌山の曲がりくねった海岸線の道路で「たまゆら」と書かれた看板を見たこともあり、益々海の印象が強くなりました。
言葉の意味としては、「由良」と「たまゆら」は別の物かもしれませんが、発音やイントネーションが似ていて、私には海とイメージが重なります。
「ドライブイン たまゆら」だったと思いますが、流石に今は、無いと思います。かなり前に閉店していたと思います。
何度か立ち寄り、自販機で、うどんやカップ麺、缶ジュース。少しテーブルゲームをした記憶があります。
場所的には、和歌山市から紀伊田辺に向かう途中で、広川から、由良町の辺りだったのかと思いますが、あまり思い出せません。
串本や勝浦、紀伊白浜、辺りに用事があったので何度か訪れました。
またこの頃、大阪と和歌山の県境辺りの「加太」にも何度か行くことがあり、田倉崎灯台の登り口付近の茶店から夕陽を見た記憶があります。
この灯台の周りは、滋賀や京都に多い針葉樹が全然無くて、背の低い肉厚の広葉樹が多く、亜熱帯の原生林の様な雰囲気の植生で何処かの島に来たみたいでした。
思い起こせばその、数年前に、千葉の内房を数日かけて回る事がありまして、地図に書かれた地名を見て、和歌山にある海辺の地名と重なっていて面白いなと思った事があります。
また、その後、映画「ふしぎな岬の物語」を見た時には、私の頭の中では、田倉崎灯台の下の茶店が、なんとなく重なりました。