「今昔、8080」

「8080」について、1980年代から、しばらくの間は、Intel 8080 と言うCPUの事をイメージするのが普通だったと思います。

その後、Internetが世に普及し、Microsoft Windows 95 が発売される頃には、一部の人たちにとって、「8080」は、プライベートなWebアクセス用のポート番号だった事が多かったと思います。

それは、TCP/IPのサービスのポート番号で「80」番がWebアクセス用のサービスのポート番号だったことから、プライベートなWebアクセス用のポート番号を決めるにあたり、安直に「8080」にする人が多かった為です。

※今は、一つのコンピュータで複数のWebサービス展開するのには、別の手法をとる事が多い様です。

<蛇足>

一般的に、Webサーバー(httpデーモン)は、ポート番号80番で、待機しています。コンピュータのIPアドレス一つについて、80番ポートは一つです。以前一つのコンピュータに二つのWebサービスを運用する時に一つ目は80番ポートを使い、二つ目に8080番ポートを使うことも有りました。

一般的に、telnetは23番ポート、ftpは21番ポートと20番ポート、httpsは443番ポートなど、一般的なポート番号とサービスの対応

通信とは、コミュニケーションですから、カレーライスの出前を発注して、自動車が納車されても困りますので、双方がきちんとコミュニケーションをとれないといけません。

そういう意味で、インターネット上の通信サービスには、サービスに応じたポート番号として、一般的には何番を使うようにしましょうと言う約束があるのですが、「よそ様との通信はしたくないんだ」とか、「自分だけ」とか、「自分の所属する組織のメンバーだけにアクセスしてほしいんだ」と言う言も有ります。

その場合、サーバーを待機させるポート番号を一般的な番号と違う番号に変更することで、「よそ様からのアクセスを、ちょっとやりにくくする」と言うか、「少し撹乱する」ことが、可能です。※でも、しっかりとパケット解析されれば、バレますから、バレたくないなら、その通信自体を暗号化トンネルに入れる。などしないといけません。

と言う事で、一般的な通信であれば、アクセス先IPアドレスの、どのポート番号にパケットを投げているかが判れば、どのサービスにアクセスしているかを判断できます。

自分の家庭内LANで、TCP/IP通信のモニタリングツールにより、パケット解析をするときに、特段ポート番号の読み替えの設定をせずに動かせば、パケットの飛んでいく先のポート番号から判断して、httpだとか、ftpだとか、telnetだとか、表示・記録されたと思います。

ファイアウオールで、通信を遮断する設定や、読み替えも、ポート番号で判断して、遮断するとか、違う番号にポート番号を置き換えるとか設定しますものね。


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