Riding a scooter to the forest.

やはり、マフラーが折れていた。

先ほどから、右に土手があると、けたたましい反響があった。

エンジン音ではなく、ものすごい排気音の反響だった。

バイクを降り、アイドリング状態で、センタースタンドを立てて、のぞき込む。

ちょうど座席下のあたりで、マフラーが折れており、やや黒い煤を含んだ排気ガスが漏れている。

この坂道に差し掛かるまでは、補修されていない、荒れ果てたアスファルトの林道を随分景気よくガタガタとぬけて来たが、その振動にマフラーは耐えられなかった様だ。

滋賀の、途中峠を越えて、京都に入り、直ぐに旧道にそれて、そこから、前ケ畑峠を越えて、大原桃井に入った。

一度は桃井から北上を試みたが、2kmほど進んだところで、残雪に行く手を阻まれ、仕方なく、また桃井に戻り、鞍馬に向けて、進んできたが、桃井峠を越え、桃井別れから広い道に入ってしばらく来た坂道で、とうとうマフラーが折れた。

このバイクとの出会いは、ヤフオクだった。

ヤフオクで、1万5千円で掲載されていたのを、何気なく入札クリックを押したところ、その後、誰も入札する人が居なかったらしく、数日後、私が落札したという連絡が入った。

スクーター本体が1万5千円で、送料が1万5千円。

出品者の居住地を確認もせずに、入札をしたことを少し後悔した。

自賠責保険に入って、ナンバー登録して、結局トータルで4万円程かかったことになる。

マフラーの折れたところを見ていたら、折れたのは今回が初めてじゃない様子で、溶接跡が見られる。

エンジンを切って、石に腰を下ろして、スマホで、調べてみると、スクーターはマフラーが折れることが、たまにあるらしいと判った。

マフラーは消耗品だと書いてあるページにも出くわした

地図を開いて、バイク屋さんを調べると、鞍馬に向けて進めば二軒茶屋手前くらいに3件ほどバイクショップがあることが分かった。

山深い谷あいで石に座っていても仕方ないので、とりあえずバイクショップに向けて進むことにした。

鞍馬温泉あたりから、ちらほら道路には、人の気配が出てきた。

サウンドだけが勇ましい、小さなスクーターが、恥ずかし気に通り抜けさせていただきます。

ようやく、バイクショップに辿り着けたが、修理はできなかった。

結果として、どこのバイクショップも同様におっしゃるのは、マフラーの交換部品の在庫はなく、部品取り寄せになる。今ここで応急修理をしても、直ぐにガスが漏れて同じ状態になるので、我慢して、これに乗って戻り、近所のバイクショップに相談しなさい。と言う事だった。

二軒茶屋を過ぎて、静原への分岐越え、 岩倉木野町あたりで、小休止。

マフラーの補修テープが、ホームセンターか自動車用品ショップにあるはずだろうと思い、スマホで探すと、ホームセンターコーナンがあることが分かった。

電話で、マフラー補修テープがあるか尋ねたところ、2軒あるコーナンショップのうち、ホームセンターコーナン宝ヶ池1号館にあると教えてもらい、そちらに向かった。

トイレを借りて、缶コーヒーで一服して、補修テープを買ってきた。

駐輪場で、買ってきたテープを、外れたマフラーに巻き付けて応急処置を施した。

宝ヶ池から、花園橋に至り、大原に向けて進路をとった。

道中、バイクショップがあったが、ちょうど補修テープを巻いた直後であり、相談をせずに通過した。

そして、大原をぬけて滋賀に戻った。

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