旅心と、YouTubeなどで見つけた映像

 

小説や物語には、人の心を惹きつける何かがあるようです。そして、物語に登場する場所が実在する場合、そこは遠く離れた時間軸に存在する物語と現実の時間軸に存在する今とをつなぐ大切な場所になるのかもしれません。かなり以前に、大阪の、日本橋の電気屋街から四天王寺方面に歩く事があり、その時偶然訪れた場所が、かつて学生のころに読んだ「春琴抄」の最初の記述部分に出て来る場所だったようで、「春琴抄」の中で登場する「執筆者」と思われる人物が大坂の丘の斜面から眺める風景を描写した風景を、自分が見ているのかと思うと、なにか懐かしい様な感情が湧いて来ました。「執筆者」は作家の谷崎潤一郎氏本人の事なのか?、または小説の中に登場する架空の作者なのかは、わかりません。